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豊富なソリューションの中から、お客様の課題に沿ったご提案を行います
株式価値を巡る税務争訟
税務争訟とは、納税者が受けた課税処分の取消を求めるための手続をいい、国税不服審判所における審査請求と、裁判所における行政訴訟に大別されます。株式に関する税務争訟としては、非上場株式の取引にあたって、納税者による価額の算定に誤りがあることを理由とする更正処分の取消を求める場合が最も典型的です。
非上場株式の評価にあたっては、相続税・贈与税の課税価格計算の基礎となる「財産評価基本通達」を援用した、いわゆる国税庁方式が慣習的に採用されてきました。しかしながら、近年の税務争訟においては、納税者が採用したDCF法による評価の一部に誤りがあるとして、税務当局が適切と考える方法で評価した場合の価額に基づき課税処分が下された事案も散見されます。
当社では、納税者代理人と連携しつつ、株式価値の算定方法に関する税務当局の見解を分析し、企業価値評価の見地に基づく助言を提供するとともに、争訟における証拠資料とするための意見書の作成を承ります。
紛争・裁判の事例
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法人税更正処分等取消請求事件において納税者全面勝訴の判決が確定
東京地方裁判所で納税者全面勝訴の判決が確定した法人税更正処分等取消請求事件において、納税者側の依頼を受け、組織再編により譲渡された子会社事業の時価に関する意見書を提出しました。
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サン電子株式会社 新株予約権付社債等の行使に対する差止仮処分申立事件
サン電子株式会社が2020年1月に発行した新株予約権及び新株予約権付社債が有利発行であったとして、株主である機関投資家が株式発行の差止めを求めた訴訟において、名古屋地裁は申立てを却下する決定を下しまし
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大王製紙株式会社による転換社債型新株予約権付社債の発行の妥当性を認める判決が確定
大王製紙株式会社が平成27(2015)年に発行した転換社債型新株予約権付社債が有利発行であったとして、筆頭株主の北越コーポレーション株式会社が大王製紙株式会社の取締役に損害賠償を求めた訴訟において、原
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紛争・裁判のソリューション
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予防的見地からの支援
無用な紛争を予防するとともに、万一紛争化した際の防御を容易にする上では、取引の段階から適切な手続を履行する必要があります。平成28(2016)年に下されたジュピターテレコム事件最高裁決定は、株式の公正
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会社側における支援
平成28(2016)年に下されたジュピターテレコム事件最高裁決定を契機として、手続の公正性を基準に価格の公正性を検討する枠組みが確立されたことにより、会社側における紛争の予防・防御は比較的容易なものと
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株主側における支援
会社と株主の間で株式の価格が争われる場合、株主側においては情報の非対称性が最大の壁となります。株式価値の算定に必要な情報のうち、一般の株主が入手しうるものはごく一部に限られるからです。そのため、株主側
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裁判所からの委嘱による鑑定
当社メンバーの一部は、裁判所からの委嘱を受け、株式価値の鑑定に関与した経験を有しています。代表的な事例としては、鑑定補助人を務めたカネボウ株式買取価格決定申立事件があります。本事件で実施された鑑定は、
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第三者評価書の検証
第三者評価書の検証とは、株式の価格が争われる局面において、会社側、株主側が取得した第三者評価機関による算定書の妥当性を、他の第三者評価機関が検証することをいいます。 このような手続が行われるのは、企
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